台湾お廟入門① -台湾のお廟とは?&台湾の宗教-
今回から新シリーズ《台湾お廟入門》に入っていきます!
台湾に旅行にいってお廟は見るけど〜…お廟ってどんなとこなんだろう何があるんだろう?を紹介していくコーナーです。
台湾は宗教文化の息づく島。
数歩あるけば宗教文化を目にする台湾において、お廟文化を少し知っておくと普段の町歩きがより楽しくなります!
台湾の社会を構成する一要因である廟宇文化。
一緒にお勉強してみませんか?
こんにちは、8月からの台中屏東旅行記を読んでくださりありがとうございました!旅行記終了に伴い新シリーズを立ち上げてみました。
旅行記を書きながら道中色々と台湾宗教文化や神様についても簡易で説明してきましたが……もっと一個一個紹介したいことが、いっぱいね、あるんですよ!
ローカルな台湾の魅力をお廟文化を通してマニアックにご紹介しながら私もお勉強していきます。あ、あと趣味に走ります(三太子とか…)
お付き合いのほどどうぞよろしくお願いします!
- 記事は個人での調べ、独自解釈を含みます。正確とは言えません。間違いなどもありますのでお詳しい方には是非教えていただけたら幸いです。
- 記事、写真、イラストの無断転載を禁じます。記事使用の際はURL引用でお願いいたします。
- 参考資料はまとめページ(後日作成)にまとめていきます。
台湾のお廟とは?
はじめまして!
僕は台湾の神様の一人、中壇元帥哪吒三太子。太子爺とも呼ばれるよ。
台湾で最も信仰されている女神、天上聖母 媽祖と申します。
今回はまずこちら!お廟お廟っていってるけどまずお廟ってなに?から
“台湾の宗教”についても紹介していくよ。
“台湾のお廟”と“台湾の宗教”について
お廟とは日本でいう神社。神様を祀る場所です。
台湾の町を歩いていると極彩色のお寺みたいな場所を見つけますよね!
台湾の歴史的建造物、神様のいるところ。もちろんそれだけでもいいのですが、もう少しお廟についてを掘ってみましょう。
台湾の宗教とは?
まずお廟を紹介する前に台湾の宗教についてお話ししましょう。
台湾の宗教は1つではありません。
台湾は日本と同じく多神教の国。
しかし、台湾では上記の宗教もありますが、ほとんどの人の中にあるのは道教、仏教と1つの宗教にとどまらない民間信仰と呼ばれるものです。
よって、台湾の人にあなたの宗教は何ですか?と聞いてもよほど敬虔な信徒でない限り道教徒です、仏教徒です、とは答えないかと思います。
台湾の人々の中に息づく信仰心、それが民間信仰です。
台湾の民間信仰とは?
台湾の人の約85%が信仰している民間信仰。
民間信仰とは道教、仏教、儒教ごった混ぜの、中国から受け継いだ文化に台湾独自発展をしたローカル文化。
ベースは道教で、中国では廃れてしまった祭礼儀式を未だ色濃く残しています。
道教は中国三大宗教のひとつ。中国の国教となった時代もありました。日本だと霊験魔導師キョンシーとかで馴染みがありますかね?キョンシーでなくても「急急如律令」という呪文を映画とか漫画とかで聞いたことないでしょうか。
道教は呪術や巫術、錬丹術などを用い不老長生を極め仙人へとなることを目標とする宗教。神仙思想、老荘思想、陰陽五行思想など民間で発展してきた民間信仰を宗教組織として組織化したもの。
しかし民間信仰は教えより現世利益の現金主義!やっぱり重要なのはご利益なのです。
僕は子供の守り神。運輸、交通業の神でもあるよ
私は航海の神。転じて海を渡った移民の守り神ともされています。
ご利益のある神様のもとにいって拝むのは日本と変わりませんね。
台湾はその信仰心が日本よりも熱心ということです。
お廟に祀られているのは?
お廟には基本的に民間信仰での神様が祀られています。
◯◯廟、◯◯宮、◯◯殿などが民間信仰、道教系の神様をお祀りしていて、
◯◯寺と名前の付いているところは仏教。仏様や観音様、菩薩様が祀られています。
しかし宗教ごっちゃの台湾。
◯◯寺と名前が付いていても仏様と同じ敷地内に道教系の神様もお祀りしていたりします。
1つのお寺で色んな神様にお参りできます!との紹介文をなにかの本でみました。
確かに効率………的?
お廟の役割
お廟は神様を祀る宗教施設、祭礼儀式を行う場でありますが、その地区の中心、町会や区民館、公民館的な役割もあります。中には図書館や自習室、会議室などが併設されている大きいお廟も。
なにかあればお廟に集まって神様にお話しする。毎日お廟に集まってお茶している人もいる。
お廟はその地区の活動の中心地なんですね。
元々、台湾のお廟とは中国大陸から台湾に渡ってきた漢人の移民が、同族、同郷のもので集落を作り、大陸の様式に則って建てたもの。人々は元の土地から一緒に渡ってきた神像や元の土地で信仰されている神を祀り、廟での祭祀を通じて結束し、廟を信仰と活動の中心としていきました。
台湾で古い由緒あるお廟というとだいたい300年を超えたら。
それは1660年頃から大陸から台湾への渡来が増えたからなんだね。
中国大陸から台湾への海路は厳しい海域。
その為、航海の守り神である私が台湾では多く祀られたのです。
そして移民が増えるにつれお廟の数は増え、分香、分霊し台湾全土へ広まっていったのです。
古いお廟に入ってその建築様式などを見るとやはり場所場所で違っています。それは渡ってきた土地の違い、守ってきた信仰の違いなんですね。
このお廟はどこから来てどう守られてきたか、そんな想像ができるのもお廟の魅力のひとつだと思います。
次回は
さて、いかがでしたでしょうか。台湾お廟入門1回目はお廟の概念的説明ばかりとなってしまいましたね。
次はお廟で祀られている台湾の神様達、その組織についてお話ししようかなと思います。
少しでも台湾文化へのご興味の足しにしていただけたら幸いです。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
台中~屏東無計画旅行⑬ -ローカル旅行総括&成田台中便AE266-
街の至る所にお廟のある台南で昆沙宮、建安宮と2座の哪吒廟を走り抜け、発車時間ギリギリ台鉄に転がり込み友人さんのいる台中へと戻ります!
雨降る田園風景の中を走る鉄道に揺られ、台中へ。このお廟巡りも、この一人無計画旅行も終わりが近づいて来ました。
長らく続けて来ましたこの旅行記もやっと最後の回を迎えました。
実際の旅行期間が2018年8月11日〜16日でしたので半年近くかかっちゃいましたね。夏休みどころか冬休みが来ますね。
中には全話お読みくださった方もいらっしゃるのかな。長らくお付き合いいただきましてありがとうございました!やっと終了です!
台中~屏東無計画旅行 6日目(8月16日)
旅程
8/11 成田空港発/台中国際空港着 華信航空(マンダリン航空) AE267
台中で澎湖での友人さんと合流
宿泊:友人さん宅
8/12 台中観光(宮原眼科・台中孔子廟)
宿泊:友人さん宅
8/13 屏東へバスで移動
Ke'Lake客啦客早午餐 (←飛行機で知り合った方のお店:FB)
宿泊:屏東 台輪時尚旅店
8/14 午前 屏東市内観光
午後 台鐵で高雄へ移動
宿泊:高雄三鳳宮そばのホテル
8/15 午前 高雄三鳳宮
午後 台南お廟巡り
宿泊:友人さん宅
8/16 台中国際空港発/成田空港着 華信空港 AE266 ←今回はこちらです
台中へ
楽しかったなぁなんて感傷に浸る暇は今はなく………とにもかくにもチャリでの大疾走を経て息も汗も落ち着かない!
いや〜大変でした、時間ない中頑張りました。まぁ2座とも太子爺に気を取られすぎていたからなんですけど。
だって、ねえ、昆沙宮の太子爺はふっくふっくの愛され宝宝だったし建安宮の蓮花太子はキリリとイケメン美少年だったし、これで落ち着けってのが無理ってもんでした。
何度目って感じですけど写真貼っていいですか?ほんっっっと可愛いですよね。堪んないよね。
↑ 上が昆沙宮、下が建安宮
台南の街中にはまだ未踏の哪吒廟があるのでまた行かなくては。その際もこの2座にはまた拝拝しに行きたいな。
台中〜台南 ひとり旅の思い出
台南から台中へ揺られること2時間。
台中を出て、屏東への高速バスに揺られたのが随分前のように感じられます。
台中では、友人さんと旦那さんが一緒に逢甲夜市や宮原眼科、審計旧村などの台中市内を案内してくれ、台鉄が没位子のためバスでののどかな旅となったのでした。
↑台中市内。台中は綺麗な都会ですね。宮原眼科素敵でした。
初の屏東に着いて。
以前飛行機内で知り合ったおじさんのブランチのお店Ke'Lake客啦客早午餐を屏東公共自転車で目指し、雨が収まるのを待ちながら”台湾の方にとっての民間信仰とは”を聴かせていただきました。
おばあさんが旦那さんから受け継いだ屏東の方の為の小さな太子宮、神様のデパート、神仙世界のフルコースかのような玉皇宮。屏東のお廟にも連れていっていただき台北〜高雄とはやはり少し違う、よりローカルな匂いを感じました。
↑ 屏東にて。屏東の立ち並ぶ看板とローカルな雰囲気。とても馴染みやすい街でいいところですね。
屏東のおじさんとお別れしてからは、ショルダーバッグを背負いながら自転車で目につくお廟に入っては拝拝し。
高雄に移動して火水ハヌルさんにお会いして、お廟いいですよね!と好きなものの話をたくさんさせていただいて。
土砂降りの雨の中高雄の哪吒廟、三鳳宮でカメラを構えながらの雨宿り。雨濡れの三鳳宮はとてもとても美しい色合いでした。
そして台南へ。
↑ 高雄の哪吒廟二座。化龍宮と三鳳宮。雨の中走って、雨宿りの場にもなりました。
台南は雨の中のタイムアタック……めっちゃ走りましたね。
前回記事通りなのですが林百貨店、本当に全く知らなくて。ブログ書くために検索したらあ、有名なとこだった!って感じでした。どれだけ観光ガイド読まないのって話ですね。だって私の目的地なんてどの本にも書いてないもの。いつでもGoogleマップさんがお友達だもの。
哪吒廟2座に行き、買っていた台鉄の時間になんとか滑り込みました。
↑ 台南にて。台南の太子爺魅力的すぎます。
台中への帰還
台中駅に着くと、友人さんがスクーターに跨りながら待っててくれました。ヘルメットを受け取ってスクーターの後ろに乗せてもらって彼女のマンションへ。
さすがに朝早いから泊まりは遠慮しようとしたのですが、彼女のご厚意に甘えてしまいました。
台湾で乗せてもらうスクーターて、結構好きです。日本で乗ることがまずないので内腿が固まったりしますけど。色んな風景が見られるのも連れて行ってくれる方々のおかげですね。
いつか台湾スクーターデビューするからね。
台中空港へ
台中〜成田便AE266は朝7時半発。
国際便なので2時間前の5時ごろには空港にいたいものですよね。
とするともう、夜に台中空港に入ってしまって徹夜で飛行機乗った方がいい………
と、考えていたのですが台中空港は宵禁(深夜営業なし)です!
もちろんそんな時間に電車が走っているはずはなく、タクシーか空港バスで空港に行かなきゃいけません。
なので本当は台中市内でドミトリーでもシャワー浴びられるくらいの宿取って空港行くかってしてたんですよね。まぁ友人さんのとこに泊めていただいたんですけど。
余談ですが、タクシーというと、今回会う人会う人に「タクシーは危ない、気をつけろ」と言われました。特に女性の1人乗り。タクシーでの犯罪が相次いでいるようですね??
都心部のタクシーはまだいいですが、地方は気をつけたほうがいいそうです。
朝4時半、友人さんが手配してくれたハイヤー(市内は黄色タクシーだけど、空港などの遠距離走や結婚式等にはハイヤーが使われてるそう)に乗ってお別れ。
台中空港は営業開始前の早い時間で、タクシーの運転手さんが朝ごはん買って行くか?と空港すぐ近くの近くの早點(朝食店)に連れて行ってくれました。
運転手さん40半ばくらいなのに私と親子?て聞かれてましたね(笑)
早點で九層塔蛋餅(台湾バジル玉子餅?)を購入し、朝5時、空港内へ。
台中空港前にある中壇元帥て看板が気になった………っなんか小さいお廟があるんだろうな…!
↑ 台中空港チェックインカウンター。まだ早い時間なので人はまばら。
台中空港の営業時間は6時半からですが、5時過ぎにはチェックインカウンターはあいており、オンラインチェックインは済ませてあったので、一応荷物の重量確認。ギリギリ。
そこでハッと気づいた。
私この早點(蛋餅とミルクティー)食べなきゃ中入れないじゃんね??
そして頑張ってチェックインカウンター前のベンチで食べ……これでよし、と。
まぁ、この後私液体物所持で引っかかるんですけどね???(鬼月の記事参照)
台中空港の出国手続きは6時半開始です。
チェックインカウンターの手前のエスカレーターを上がって、2階に出国審査があります。
そしてその扉の前には長蛇の列。空港の窓から起伏のないのどかな田園風景と遠くの煙突、台中の朝焼けを眺め手続き開始を待ちます。
並んでいる人みんなパスポートが緑。成田行きの便もあるけど日本人……はいたのかしら(飛行機内には2.3人いたようです)
↑ 台中空港搭乗ラウンジ。クリーンな綺麗さでシンプルなデザイン。
時間が来て、審査を済ますと小さめの搭乗ラウンジが。お店も数店舗ありますが、端から端まで歩いても3分程度です。お土産買うところはあんまり….ない…あった…?
これまでの雨が晴れるかのように明るくなってきた空を眺め、成田への便に乗り込みました。飛行機内の様子や機内食等はこちらの記事をご参照ください。
これにて本当にこの旅が終わりますね。
↑ 台中の友人さんがくれた九天(上野台湾フェスにもきた八家将陣頭集団)の電音三太子ぬいぐるみ!可愛い〜〜〜!
8/11〜16と5日と数時間でしたが、台湾の鬼月に触れ、会いたい人に会え、ステキな太子爺にも逢え、と充実な旅路でした。
一人で色々いくのもいいものだな〜〜また行こう〜〜やっぱローカルな旅が楽しいですね!
今後は台湾お廟入門編を始めます。
改めまして長らくのお付き合いありがとうございました!
今後は今まで出してきた色々な単語の解説を含め台湾お廟入門編に入りたいと思います。
台湾にいってお廟を見つけてもそれが何なのか、どう見たらいいかわからないから一見して通り過ぎてしまう……そんな方へ。
台湾のお廟はおもしろい!台湾のお廟には魅力的な文化や信仰が詰まっています。
そんな魅力を是非知ってもらえたら……美味しいもの巡りにプラスして台湾旅行もより楽しくなるのではないでしょうか!
私も勉強中なので足りないことも間違うこともたくさんあると思います。自分の勉強がてらやっていきますので、もし違っていたりしたら教えていただけると嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
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台湾のお祭りはどんなものか、熱くてローカルな台湾をお楽しみいただけたら幸いです!
台中〜屏東無計画旅行⑫ -台南の哪吒廟Part2建安宮&台湾主流の哪吒出生話-
前回に続きまして、台南の哪吒廟part2!
台鉄までの残り時間わずか。なんとか滑り込むだけ滑り込んだ台南哪吒廟。下林建安宮。こちらの太子爺も素敵ですよ〜!
先日のコミティアで発行した新営太子宮のお祭り写真集をBOOTH販売始めました!
詳しいご紹介はまた別記事で。
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台湾のお祭りはどんなものか、熱いローカル台湾をお楽しみいただけたら幸いです!
台中~屏東無計画旅行 5日目(8月15日)
旅程
8/11 成田空港発/台中国際空港着 華信航空(マンダリン航空) AE267
台中で澎湖での友人さんと合流
宿泊:友人さん宅
8/12 台中観光(宮原眼科・台中孔子廟)
宿泊:友人さん宅
8/13 屏東へバスで移動
Ke'Lake客啦客早午餐 (←飛行機で知り合った方のお店:FB)
宿泊:屏東 台輪時尚旅店
8/14 午前 屏東市内観光
午後 台鐵で高雄へ移動
宿泊:高雄三鳳宮そばのホテル
8/15 午前 高雄三鳳宮
午後 台南お廟巡り
建安宮 ←今回はこちらです
宿泊:友人さん宅
8/16 台中国際空港発/成田空港着 華信空港 AE266
下林建安宮
下林建安宮概要
雨の強まる中、昆沙宮から建安宮までの細い路地を走り抜け見えてきた建安宮!
こちらは前回記事の昆沙宮の分香の哪吒廟です。
もともと、この下林地区は昼は農作業に勤しみ夕夜に昆沙宮に拝拝しておりました。しかし、台南古城の小西門は夜には閉まってしまい、お参りに行くのも不便であったため、下林の住民は昆沙宮から太子爺の香炉から灰を分けてもらい、金の神像を作って建安宮に太子爺を祀りました。
当時の建安宮の主祀は天上聖母(媽祖)。今では天上聖母と中壇元帥を主神としてお祀りしています。
その後下林は建安宮を中心として発展し、建安宮は下林地区の主廟と言えるでしょう。
建安宮の歴史としては180年ほど。改修もされているのでそんなに古めかしい感じはしません。大きさは昆沙宮とあまり変わりませんね。
滞在可能時間10分強
中に入ってみると、4、5人の方が。何やらダンボールを囲んで打ち合わせのような雰囲気だったので鬼月の普渡のことでしょうかねぇ。
鬼月とは台湾の旧暦7月、地獄の門が開くお盆期間のこと。
鬼月については別記事で紹介してますのでよかったら見てくださいませ。
夏休みに台湾旅行する方は知っておくとちょっと台湾旅行中の??が解決するかも。この期間は色々としちゃいけないこともあるんですよ。
正直………こういう地元の方ががっつり何かしてるとこに入るのってすごく気が引けるんですが……でもせっかくきたし……と一歩勇気を出して「拝拝好嗎?」と聞いてみた。
するとその輪の中の若めの男性がお廟内を案内してくれました。
僕も外から来たんだ!との事だからか訛りのない中文を話す……わかりやすかったし色々聞きたかった〜〜〜
ただあまりにも時間はなかった建安宮に10分もいられない計算だった……
建安宮の太子爺
焦る気持ちを抑えご案内にそって天上聖母、中壇元帥、馬府に拝拝し………
で、ですね、でですね
建安宮の太子爺がこちらです!
うむ、立派な中壇元帥。掲げた乾坤圏。よくお手入れしていただいてるんでしょうお顔も汚れなく綺麗〜。
そしてその手前。ご覧ください。
いっっっ…イケメン!!!凛々しいカッコいい可愛い!!!
なんて美少年これこそ美少年
キリリとした眉目にキッチリ結い上げられたお団子…………可愛いな〜〜ずっと見てたいな〜〜〜イケメンだな〜〜なかなか見ないなこんなイケメンくん〜
……………戻します。
この太子爺はここまで紹介してきた太子爺像とだいぶ違いますね。槍もなければ足元に車輪も踏んでない。鎧も着てません。
この太子爺は太子爺というより中壇元帥と云うより、哪吒(ナタ)太子の方が呼び方が適切でしょうか。
こちらの哪吒太子は蓮花太子と呼ばれ、中国四川省にある翠屛山哪吒行宮からやってきた太子です。
お名前の通り座っているのも蓮の花をかたどった蓮花座の上。着ているものは赤い腹掛け。
台湾の哪吒信仰は前記事で紹介した魑魅魍魎を駆逐する五営軍総統 中壇元帥としての姿が主です。
しかし、この哪吒太子は天帝に仕え中壇元帥の役職を得る前の、まだ太子とも呼ばれない“哪吒”なのです。
もっとざっくり言えば、封神演義の哪吒です。
台湾の神様と封神演義
↑高雄蓮池潭 龍虎塔までの欄干にある封神演義図。哪吒に関する絵も多い。
哪吒は元を辿ればインド仏教まで遡るのですが、今の主流であり今目にする哪吒はほぼほぼ封神演義の哪吒です。
封神演義とは、明の時代に流行した古代中国の殷周革命を舞台に神仙や妖魔がそれぞれの国に味方し不思議な道具を使ってドンパチする中華ファンタジー?小説。
西遊記と封神演義には同じ神仙が登場するもそれぞれ設定に少し違う部分があって、哪吒もその1人。
そして今の主流は封神演義。
とくに台湾のお廟で見かける神様は封神演義由来の神様がとても多いです。元の神や別の人の信仰に封神演義が混じってしまってくっついたり、元の信仰を上書きしてたりもしてます。
封神演義って文学としては評価高くないですが……人気度はばつぐんだったということです。
日本のジャンプで連載してた藤崎竜先生の封神演義が人気を博し、キャラクターの誤読が世に広まるようにね……哪吒はナタクでなくて、ナタなんですよ。
フジリュー封神のあのナタクくんは最終のコスチュームが大好きですゴーグル取って口元隠してんの、すごい刺さったイイヨネ。
封神演義の哪吒
哪吒は封神演義の中で、
東海龍王の太子を殺し、怒った龍王が父の治める関に攻め入った際、自害することでその怒りを鎮めます。 体を父母に還し、魂だけとなった哪吒は師である太乙真人に復活するための方法を教えてもらいました。復活の方法は行宮を建ててもらい、香を絶やさないこと。母は夢の中で救いを求めてきた息子のため、父に内緒で翠屛山に哪吒を祀る行宮を建てたのです。
その翠屛山が四川省にあるのです。まさに哪吒信仰の祖というわけです。
ここからは余談ですが…
復活の期限まであと少し。哪吒行宮は願いを叶えてもらえると母だけでなく沢山の人がお香を供えに来ましたが、近くを通りがかった父李靖が関に危険を呼んだ子の神像に激昂し、哪吒の像を壊してしまいます。復活の手段を失った哪吒は太乙真人に救いを求め、太乙真人は蓮の葉や根、花を使って身体を作り、哪吒を蓮花の精として復活させたのです。
翠屛山の哪吒が蓮花太子と呼ばれる理由、転じて哪吒のモチーフに蓮が多いのはこれからですね。
私事ですが…哪吒好きになったら蓮の花も根も異常に好きになり、夏の早朝には高速かっ飛ばしてカメラ構えに行くようになりましたし、蓮根グッズも見つけ次第回収するようになりました…。…哪吒くんのパワーは恐ろしいですね。
ブログ開始当初は蓮写真も上げてました。よかったらどうぞ……
建安宮からとってもマニアックなお話になってしまいまして申し訳ございません…。
しかしやはり台湾民間信仰において西遊記、封神演義は必修科目。
漫画やゲームの各種西遊記、封神演義を読んでおくとお廟に行った際に知った名前と会えて楽しいこと間違いなし!
さて、建安宮にもどりましょう。
ほんっっっとここの哪吒太子はなかなかお目にかからないくらいのイケメンですね!
ううかっこかわいいずっと眺めていたい。
お兄さんが横でいろいろと説明をしてくれて次はここを拝拝だよ!って案内してくれるんですけどそれどころじゃなく私もうこの太子ずっと見てたいんだけどダメですか。
しかし台鉄までの時間も残り…20分…
これはそろそろ本格的にヤバいとバタバタとお別れし、雨の中カッパを着込んで自転車に飛び乗りました。
台中へ
地理感があんまりないけど大体駅まで10分、自転車清算して行李房で荷物受け取ってギリギリ……いけるか…?
ちゃんと台湾の車線通りに走り、大通りに出てもう出せるだけのスピードでひた走る。
これほんと事故ったらアウトだな〜自分が危険極まりないのもわかってました申し訳ございません……。
台南は大きい道も多ければ車通りもやはり多い。さすがは古の首都台南。
とりあえずあまりに切羽詰まりすぎて記憶がない。
なんとか駅が見えてきて、公共自転車の清算にもたつき、転がるように行李房へ。
荷物を受け取りそのまま台南駅へ入る。カッパは捨てた。
所定のホームに出て……残り4分………………頑張った……………
16時、台鉄に揺られて台中へ戻ります。
もうこの無計画旅行もおわりですね。
また台南きたいな、いくら回ってもお廟が尽きない。あとちゃんとした格好で林百貨店リベンジしたい。
次回は
長々続けてしまいました旅行記も最終!
台中から成田へ戻ります。
最後は台中空港の朝便をご紹介しますね。
またどうぞよろしくお願いいたします。
台中〜屏東無計画旅行⑪ -台南の哪吒廟Part1.昆沙宮-
雨濡れの高雄の哪吒廟三鳳宮を堪能し、台鐡で台南に移動してきました!(土砂降りで動けなかったともいう)
最近人気な?古都台南!
毎年台南の新営に行っていますが台南の中心地にくるのは3年?振りくらいです。
台南の雰囲気は好きですね〜〜ちょうどいいし、お廟もあちらこちらに……
朝から晴れてれば台南の有名どころ(安平古堡とか)でもいこうかなと思ってましたが……時間も時間だし、、、安定の哪吒廟巡りと行きます。
台南から台中にもどる鉄道は午後4時。台南着は1時半。時間はない。目標2座!
あ、トップの写真は3,4年前のです、今回はずっと雨です雨。
というわけで今回は台南編です〜〜
改めましてこんにちは、キカです。またまた間が空いてしまいました。
やっと仕事もコミティア原稿等も終わりまして……、後程こちらでもコミティアで出した新営太子宮の哪吒聖誕祭写真集のご案内をしようかと思います。
またブログも書いていきますね、よろしくお願いします。
10回を超えた無計画旅行ももうそろそろ終わりですね。
この夜に台中に戻って、翌朝の台中成田便で帰国です。
残りわずか、最後までお付き合いいただけましたら幸いです!
台中~屏東無計画旅行 5日目(8月15日)
旅程
8/11 成田空港発/台中国際空港着 華信航空(マンダリン航空) AE267
台中で澎湖での友人さんと合流
宿泊:友人さん宅
8/12 台中観光(宮原眼科・台中孔子廟)
宿泊:友人さん宅
8/13 屏東へバスで移動
Ke'Lake客啦客早午餐 (←飛行機で知り合った方のお店:FB)
宿泊:屏東 台輪時尚旅店
8/14 午前 屏東市内観光
午後 台鐵で高雄へ移動
宿泊:高雄三鳳宮そばのホテル
8/15 午前 高雄三鳳宮
午後 台南お廟巡り ←今回はこちらです
林百貨店
昆沙宮
宿泊:友人さん宅
8/16 台中国際空港発/成田空港着 華信空港 AE266
台南火車站にて出発準備
雨が小降りになるのを待って高雄から台南へ移動してきました。久々の台南站!
台南站は降りたらすぐにロータリー、若者や観光客が多く、市内バスもグルグル。ワッと活気付いてます。この雰囲気はとても好き。高雄とはまた別の空気があるよね。
台南站の改札を出て右に行くと台南站の入り口があり、過ぎてその突き当たりにレンタルバイク屋兼行李房があります。
行李房は荷物を預かってくれるところですね。台湾の主要駅には結構あるんですよ。駅の裏とか。コインロッカーに入らなかったり大きい荷物のときは便利。
そちらで荷物を預け(先払いだったか??)ロータリーにある台南公共自転車T-bikeへ。
これで屏東P-bike、高雄C-bike、台南T-bikeと制覇!
今回世話になりまくりました台湾公共自踏車、ありがとうありがとう、めっちゃ使い勝手良かった。
使い方はこちら。↓
屏東はクレジットカード番号入力。台南と高雄はクレカを入れればよかったかな。
「刷卡」はカード読み取りのことです。
台南は駅から三本大きな道が伸びています。そしてまた円形の広場にでる。例のごとくスクーター用道路を自転車チャリチャリしながら進むと何やらレトロチックで気になる建物が。
林百貨店
最初は本屋かなって思ったんですよね。
中に入ってみるとお洒落で素敵〜〜日本統治時代の建築を生かし、お菓子や雑貨などのセレクトショップをいれ、レトロモダンな空間でした。
林百貨店のオリジナルだろう帆布バックとかね、素敵でした〜〜割と真剣に悩んだ。
久々の文化的空間にソワソワしながらお店を見物していると、はた、と気づいた。
私めっっっっっちゃダサい格好してるな??!
雨合羽、キャップにショルダー背負って一眼レフ提げて、日焼け予防パーカーにハーフタイパンツ……………めっちゃ自転車爆走スタイル。チャリで来た。
ほんとこのお洒落空間にいちゃいけないレベルのダサさ………びっくり……台湾の女の子みんなかわいい…
こう、目的のため(お廟巡り)にその他の文化文明的なことを捨ておいてきた感じがやばかったですね。旅先ではTHE観光客にならない、現地で浮かない格好をと心掛けているんですが……お洒落なところ行く向きの格好はしてなかったよね。
そんなわけでレポなしです。
とっても素敵なお店なので台南に行かれた際は是非是非。
意を決して見るだけ見て、また自転車に跨り元の道へ。林百貨店あたりから表通りを外れ細い中の道へ入っていきます。
八吉境下太子 開基昆沙宮
昆沙宮概要
通りから薄暗いトンネル?をくぐりぽっかりとあいた広場にありました昆沙宮。
台南の古蹟に指定されている哪吒廟です。
台南には明代万暦年間より2座の太子廟がありました。一つは北に一つは南に。
この毘沙宮ともう一座沙陶宮という中壇元帥哪吒を祀る廟があり、それぞれ下太子宮と上太子宮(頂太子宮)と呼ばれていました。
この昆沙宮はもともと清軍装局(今の台南監獄)前にあった哪吒廟ですが、日本軍が軍装局を刑務所に改装するにあたり、1897年にこちらに遷ってきました。
元の場所はこのすぐ裏手くらい。この裏手には軍営史跡が残っています。
廟前にぽっかり空いた広場は広場を中心として細い路地が伸び、お廟が生活の中心であることが伺えます。
広場では小雨の降る中小学生くらいの男の子たちが走り回って遊んでいました。
その子達の声を背に毘沙宮に入っていくと、高い天井に煤で真っ黒になった祭壇。歴史を感じます。
お線香の数が書いてなかったので、受付のおじさんに尋ねて、写真の許可も貰いました。お廟では写真撮って良いか聞くのですが、お廟は結構台湾語しか喋れない人も多い……ここはギリギリ。
昆沙宮の太子爺
さて、ご覧ください。この毘沙宮の立派な中壇元帥哪吒太子!
癒し系和やかおぼっちゃま太子爺!かわいい〜〜癒される〜〜
この一番大きな中壇元帥は良いとこのおぼっちゃまって感じで、ずっと眺めていたい和やかなお顔立ちなのですが…
みてくださいこの子!!この太子爺!
かっっっっっわいい!!
ふっくふっく、ふっくふっくですよ!
あまりの愛しさに一人で静かに大興奮してました。可愛いすぎる〜〜〜
撫でたいほっぺしてますよね、子供のもちもちのほっぺの質感を忠実に再現した高度なお像ですね。すごいなぁ…!
昆沙宮の太子爺はあまりに可愛くてちょっと私落ち着いていられない。
この太子も素敵。躍動感があって自信溢れてて勝気で強気そう。私の“哪吒”イメージに近い。端的に言ってとても好み。
ちなみに左側に見える大きめの太子爺が開基中壇元帥です。
五営軍について
この昆沙宮には開基の太子爺の左右に五営神将もいらっしゃいました。
五営とは魑魅魍魎や災厄から東西南北中を守護する神兵軍のこと。
お廟の祭壇に五本五色の旗を見かけますが、あの旗はこの廟および集落が五営軍によって守護されている証です。
五営は東西南北中とそれぞれ軍を持ち、それぞれ担う神がいます。
その中営を担い、東西南北の五営軍を統帥するのが太子爺。哪吒太子。それ故、中壇元帥と呼ばれるのです。中壇元帥は役職名なんですね。
そして、その東西南北を担うのが張聖者、簫聖者、劉聖者、連聖者(異同あり)
それぞれの軍にも名前があり、東営九夷軍、南営八蛮軍……
…なにマニアックなこと言ってるんだってなってきました??止まらなくなるからここでストップしますね。
五営信仰については私も興味をそそられて仕方ないので、勉強中ですがそのうち1記事にまとめます。
なんだろ、五営神将は漫画とかにするとすごい映えると…思うんですよ。朱雀青龍とかの四神要素も入ってきます。かっこいいんだよ、うん。
そうそう、ここで五営を紹介したのは、この昆沙宮には五営神将がお像としていらっしゃったからです。
五営の旗や牌、頭だけなどでは見かけても、あまり全身のお像としてお見かけしたことがなくてですね…。
なるほどこういうお顔立ちなのかとまじまじ観察させていただきました。
↑ 新営太子宮旧廟の写真ですが、この、右側に写っているのが五営旗。黒は北営、黄色は中営、白は西営です。
お廟にいって、祭壇に五色の旗があったら五営軍が守護してるんだなぁと感じていただければ幸いです。
虎爺
さて、太子爺の祭壇の隣には虎爺(フーイエ)が祀られていました。
虎爺とは神様の乗り物となる虎の神様で、虎爺公、虎爺将軍、虎将軍、とも呼ばれます。
この虎爺は福徳正神の下にいらっしゃいました。
虎爺は祭壇の下に祀られていることから下壇元帥とも。
祭壇の下に潜り込もうとする子供たちがいち早く虎爺を見つけることから、子供も仲が良く子供の守り神でもあります。
その他、虎爺は「銭を咬んで財を納める」ということから財神とも。
こちらの虎爺は名刺がいっぱいですね〜〜。この名刺は大体がレストランやホテル等のお店なので商売繁盛祈願でしょう。
虎爺はいろんなお廟で会うことができる上、お廟ごとでお顔立ちもだいぶ違います。
かわいい虎爺もかっこいい虎爺もいますので探してみてくださいね~
ハヌルさんに教えていただいた新港奉天宮の金虎爺にあってみたいな~台湾で最も分霊されている虎爺で真っ金金の体におっきな青い目が可愛いのです。
次の哪吒廟へ
興味が尽きない昆沙宮……ですが
あまりゆっくりできる時間はないのです。あとせめて1座はいきたいのです。
次の目的地は下林建安宮!昆沙宮から分霊されて建てられたお廟です。
…今この記事を書いててなんで私上太子宮の沙陶宮に行かなかったんだ…?とも思いましたが…沙陶宮は次回の台南旅行にとっておくことにします。
特徴的で可愛らしい太子爺にたくさん会えた昆沙宮…
もうちょっと余裕持って長く拝拝したいものですね。
また来ます。
次回は
雨も強まりとにもかくにも時間がない一瞬滑り込む!くらいのスピードで自転車を走らせ駆け込んだ下林建安宮。
そして友人さんのいる台中へ。そろそろこの旅も終わりですね。
また次回もどうぞよろしくお願いいたします。
次回記事はこちら ↓
台中~屏東無計画旅行⑩ -高雄の哪吒廟 三鳳宮-
途中新営太子宮哪吒三太子生誕祭を挟みましたが、台中屏東旅行に戻ろうと思います。
今回は前回からひっぱってしまった高雄の哪吒廟三鳳宮です!
日本のガイドブックに載っていたり、高雄観光ツアーでも案内されるようです??行ったことある人も多いかもしれませんねぇ。
台南新営から帰ってきてバタバタとしていたらだいぶ間が空いてしまいましたね、キカです。こんにちは。
本職が押してくるとなかなか記事を生産できなくてですね……コミティアと副業の原稿もあったりで…あ、本業しろよって目ですね??
そういえば先日、10年来の友人がブログを始めたきっかけとしてこのブログを紹介してくれました。
彼女は文章がとてもうまく、高校生のときから彼女の小説なども読ませてもらってきていて…多方面の興味を持ち、読書量も多く、得た知識を総動員して書かれる彼女の文章は私のあこがれでもありました。
彼女のブログを読んでいると内容は身の回りのことだとか、感じたこととかなのですがぐいぐいひこまれる、文章への彼女の熱を感じます。
是非読んでいただけたら私も嬉しいです。
さて、それでは高雄の哪吒廟三鳳宮へ行きましょう!
台中のお友達に空港に迎えに来てもらって逢甲夜市に来てます〜!賑やか!西瓜〜〜〜 #台中~屏東無計画旅行 #3taizi6969 pic.twitter.com/eYORgP3QTC
— キカ@8/11-15 台中〜屏東間放浪 (@dkdk1071) August 11, 2018
台中~屏東無計画旅行 5日目(8月15日)
旅程
8/11 成田空港発/台中国際空港着 華信航空(マンダリン航空) AE267
台中で澎湖での友人さんと合流
宿泊:友人さん宅
8/12 台中観光(宮原眼科・台中孔子廟)
宿泊:友人さん宅
8/13 屏東へバスで移動
Ke'Lake客啦客早午餐 (←飛行機で知り合った方のお店:FB)
宿泊:屏東 台輪時尚旅店
8/14 午前 屏東市内観光
午後 台鐵で高雄へ移動
宿泊:高雄三鳳宮そばのホテル
8/15 午前 高雄三鳳宮
午後 台南お廟巡り
宿泊:友人さん宅
8/16 台中国際空港発/成田空港着 華信空港 AE266
三鳳宮で雨宿り
話は戻りまして、
高雄でハヌルさんとお会いして時間も忘れてお話し、お別れしてきました。もっとおしゃべりしていたかった~~
そして前日にとった三鳳宮近くの安ホテルでとりあえず就寝。とりあえず屋根と扉があったからそれはそれでいいよ、うん。向かいの部屋の扉叩く音で自分のとこかと顔だしたけど、うん。
次の日の15日は朝からずーーっと雨で。
窓から雨の中荷物持って動くのやだなぁ、少しゆっくりして三鳳宮拝拝して台南にでもいくかあとテキトーに考え……(つまりはまた無計画)
とりあえずは三鳳宮へ。
そしたらまあああ土砂降り!!またか!!!
ちょっとこの雨じゃキャリーひいては外に出れません。
服務台でキャリーを預かってもらって、三鳳宮で雨宿りをすることにしました。
高雄三鳳宮
高雄三鳳宮は高雄火車站から徒歩5~10分ほど。高雄駅にほど近いお廟です。
台湾第2の大きさの哪吒廟。
日本の高雄ガイドブックにも結構載ってますよね!あとツアーだと案内されるようです。
まぁそうですねえ、高雄駅からほど近く、立派なお廟ですからね。高雄に行かれた際は是非行ってみてくださいね!
三鳳宮のおすすめは夜!
三鳳宮の夜はキレイですよ~~~赤いランプの光が幻想的でね。ずっと眺めていたい色なんです。
そして三鳳宮から高雄観光夜市の六合夜市も歩いて10分ほど。三鳳宮の灯りを楽しんでから夜市へ繰り出すのもいいかもですね!
三鳳宮の成り立ち
三鳳宮の成り立ちを説明をしましょう。
三鳳宮は高雄最大の哪吒廟。中国北方宮殿づくりの荘厳なお廟。
前日に雨の中チャリで駆け込んだ龍水化龍宮の分香です。
昔、三鳳宮から台鉄の線路側へ歩いた方にある三塊暦の住民たちは河を渡って龍水を通り左営へ買い出しに行っていた。
その際、天候が乱れ、いかだは進めず、龍水港の付近にあった李氏祠堂の太子爺に保庇を願い、泊めてもらった。
その後は順調な道のりで三塊厝の順明たちは太子爺に感謝し、香炉の香灰を分けてもらって、清康煕12年(1673年)三塊厝に三鳳亭を建てた。
※化龍宮HPより
……というのが三鳳宮のもとである三鳳亭。
元は三鳳亭といい、三塊厝(三鳳宮から台鉄の線路近く)にありましたが、建国三路の拡張に伴い、1971年に現在の場所に移転してきました。
化龍宮にあやかり、主神は中壇元帥哪吒三太子(太子爺)
私がはじめて来た哪吒廟です。
中壇元帥哪吒三太子(太子爺)とは ?
もうこのブログでは毎回登場でおなじみですね。
日本の漫画やゲームにも登場する哪吒は台湾では武力、神通力に優れた人に親しい神様として篤く信仰されているのです。
親しみやすすぎて電音三太子というファンキーでSO CUTEな着ぐるみとしても登場する。最高。大好き。かわいい。
電音三太子についてはこちらの過去記事が今の所 ↓ 内容多めです。
哪吒は人々の集落を守ってくれる神様の軍、五営軍の統帥として悪鬼災厄を取り払う駆邪の役割を担っています。
また特に五営軍の中営を率いているため中壇元帥と呼ばれます。
太子爺(タイシヤ)は哪吒の神様としての親しみをこめた呼称ですね。
集落の守護神であり、子供の守り神であり、運輸業の神でもあります。最近では文化創造の神とまで。効能は抜群ですね。
こちらの太子爺神像は台湾で生まれた神像。穏やかでどっしりとした安定感を感じる風貌です。
こじんまりとした本堂で、拝拝の場所も太子爺に近く、そのお顔をしっかり見ることができます。
高雄三鳳宮の思い出
6年前、澎湖に行く前に三鳳宮に寄り、ここで初めて太子爺の聖誕日にお参りしました。
ずっとずっと来てみたかった哪吒信仰の本場でした。
あのとき初めて電音三太子を生で見て、初めて台湾のお神輿を見て、童乩(タンギー)を見ました。
結構な年齢だろうおじさんの童乩がおしゃぶりを咥えながら、哪吒の武器である乾坤圏と火尖槍を片手に威風堂々と甲高い声を出しながら闊歩していました。
あの甲高い声を今でも覚えています。飴を貰いましたね。なんだか嬉しかったなあ…
私がこんなに台湾に来て太子爺を追っかけているのもきっとこの三鳳宮からですね。
この時の話はまたいつか澎湖滞在記で触れたいと思います。
あと、あの時見たドナドナされる電音三太子がなかなかにシュールで忘れられません。失礼ですが……あれは出荷だった。
↑……3コマ漫画かな……??
三鳳宮写真
延々と続く土砂降りの雨。
土砂降りの中でも拝拝しにいろんな方がやってきます、そして、帰れなくなっています(笑)
お廟の中が雨宿りのたまり場になってました……
カメラを構えながらこんなに長い時間三鳳宮の中にいるのは初めてですね。
三鳳宮の廟造りがとても好きで…毎回何枚でも写真撮れます。カメラを構えるのが楽しい。
2階へ上がって、前門と本堂の間の中庭を眺めるのが好きです。中壇元帥と書かれた提灯が綺麗。
ずっとお廟にいると本当にいろんな方が来る。
若い人も子供も、修霊の方も、お祓いしている方も。
長い間お廟の中にいて、なるほどお廟というのは繋がる場所なんだと思えました。
私もいつか三鳳宮で繋がれる方ができるといいなぁ…
三鳳中街商圏へ
昼を過ぎ、少し雨足がよわま・・・り?
さすがにそろそろと台南へと移動することにします。
16時頃の台南から台中への台鐡チケットを買っているのでまずは台南へ。
あんまり台南にいられる時間はないけどね。
途中三鳳宮の近くにある三鳳中街商圏へ。ここも実に6年ぶり。
ここは地元特産品などを売っているレトロな商店街です。
太子爺の生誕日近いとこの商店街に太子爺のお供え物お菓子がたくさん売られてます。太子爺が子供の神様なので子供向けのデザインで可愛いんだ。
普段の時の内容はお茶とか干し果物とか椎茸とか椎茸とか椎茸とか椎茸とか椎茸とか
↑ この袋全部椎茸です。こんなお店が何軒もある。
いやほんと椎茸だらけなんですもん!!!いってみてよ椎茸すごいから!しかないから!
あ、あと近くの銀行のポスターが最高に可愛い哪吒三太子でした。この絵柄で通帳ないかな、口座作るんだけどなぁ(笑)
次回は
台南へ移動してお廟巡り編です!
あと1記事2記事?やっとそろそろこの旅行の終わりが近づいてきました。
次は(次も?)台南の哪吒廟巡りです。
最近人気な古都台南。お廟が多くて楽しい台南!
……滞在時間2時間強だったのですけど……
また次回もどうぞよろしくお願いいたします。
次回はこちら ↓
新営太子宮哪吒三太子聖誕祭2018 ツイートまとめ
前回記事でお知らせしたとおり、
今年も中壇元帥哪吒三太子(太子爺)信仰の総本山とも言える台南の新営太子宮に太子爺のお誕生日(旧暦9月9日)をお祝いに行ってまいりました!
今年で3回目の哪吒三太子聖誕祭参加。
今年は去年太子宮でお話をお聞きした方のお宅にお泊りさせていただきました。
諸事情により台湾滞在時間3日。新営滞在時間は1日半くらいの短い時間でしたが…丸一日太子宮にいられて幸せでした…
現地にてTwitterでもつぶやいていましたので、下にまとめてみました。
その他、次回11/25のコミティアにて3年分の写真を冊子としてまとめようと思ってます!
もしよろしければ冊子版も見ていただけたら嬉しいです^^
新営哪吒三太子聖誕祭2018 現地ツイート
#新営哪吒三太子聖誕祭 こちらのタグで今年の廟会についてつぶやいて行きます。今年の旅程は10/16〜18、旧暦9月初8〜10です。
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月16日
11:35成田発14:25高雄着のタイガーエアラインで高雄へ向かおうとした、のですが………高雄空港での事故で滑走路閉鎖の為、飛行機は桃園へ。桃園から振り替え輸送で高雄についたのが19時。今やっと新営への台鉄に揺られているところです。太子宮着は22時半……わぉ #新営哪吒三太子聖誕祭
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月16日
22時半にようやく到着した新営太子宮!やっとこれた〜〜今年も新営の太子に挨拶できて嬉しいです。お供え者がずらっと並んで荘厳なお誕生日前日でした!爆竹はなってなかったけどステージではお姉さん達がずっと歌ってました。 #新営哪吒三太子聖誕祭 pic.twitter.com/Xe1CHzhS7t
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月16日
今年の新営の絵柄はこのベビ哪吒くんみたい。超可愛なベビ三太子ケーキがあったよ!今カットしてみんなに配られていきました。バキョバキョ刻まれていく哪吒くんです。 #新営哪吒三太子聖誕祭 pic.twitter.com/urOZdgTUf4
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月16日
今年の新営太子宮は平日なため神輿の入城も陣頭もほぼ無く人手の少なめな静かな廟会でした。里帰りしてきていた太子爺がお香の煙と爆竹の中を渡って家々に帰っていきます。旧暦8/1から土日は賑やかだそうな。そういえば去年は日曜日でした。 #新営哪吒三太子聖誕祭 pic.twitter.com/wUumVKRoig
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月17日
また今年もお廟の方に祭壇の中まで入れてもらえたよ。千秋の時は手前に受け渡しカウンターができるから近くまでいけないんだけど。 太子爺のお近くで拝拝できて幸せでした……。 #新営哪吒三太子聖誕祭 pic.twitter.com/x13wo8x235
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月17日
夜の新営太子宮は超至近距離低高度花火で超怖いやつです。花火は怖いよ……;; 爆竹は沒有問題です。 #新営哪吒三太子聖誕祭 pic.twitter.com/j71GryYmws
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月17日
今回とてもこの『保佑命之』の扁額とその下の提灯に惹かれてずっと撮ってた。どうやらこの扁額は台湾で一番大きく、額の支えで蟹は珍しいのだと聞いた。この提灯も3年前の円醮のもので、次の年末の円醮で降ろされるらしい…。 #新営哪吒三太子聖誕祭 pic.twitter.com/6LvCYAYSYM
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月17日
室井ちゃんとお別れで一足先に日本帰ります〜〜新営に行って帰るだけの日程なのでした笑
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月18日
今年は平日だったため静かな生誕日でしたが、その分ゆっくりと太子宮を堪能してきました。電音三太子には会えなかったけど……
来年の旧暦9月9日は2019年(民国108年)10月7日(月)!
旧暦8月1日から土日は太子爺の来駕があり賑やかとのことなので、2019年はその前の土日から賑やかなんじゃないでしょうか!来年は日程がいいぞ~~楽しみ~~。
明年再来!と各所で言ってきちゃいました。来年が待ち遠しいですね!
新営太子宮 哪吒三太子聖誕祭2018 -新営太子宮にいってきます-
台中〜屏東旅行記の途中ですが……明日から台南にある太子爺の総本山新営太子宮に行ってきます!
今年2018年10月17日は旧暦9月9日、中壇元帥哪吒三太子(太子爺)のお誕生日なのです。
今年で3回目の哪吒三太子聖誕祭。
今回は前日の旧暦9月8日から太子宮に張りこむことになりました。
廟会の様子は随時twitterでつぶやいていきますので、ご興味ある方はリアルタイムで是非どうぞ!
また、後日11/25のコミティアで冊子としてまとめていきますので、こちらも見ていただけたら嬉しいです。出せれば、うん、出せれば。
11/25のコミティア受かってました〜ともすればやるっきゃない、なんとかします…! pic.twitter.com/cDmk92vQVW
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年10月10日
今年の生誕祭も楽しみですね!
台中~屏東旅行記も戻り以降再開していきますので、共々よろしくお願いいたします。